フリーメーソン懐中時計

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入会頂きましたピタさんのコメントと懐中時計です。

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 フリーメーソン時計は 日本ではあまり馴染みがありませんが、 アメリカでは 結構作られていたようですね。
デザインを見てみますと実に凝ってますので面白い世界です。

当時のフリーメーソンの人々の情熱が感じられますね。

フリーメーソンは、All Seeing EyeやSquare & Compassといった意匠をさまざまな身の回りの道具に施しています。時計の場合、その意匠は、ケース、文字盤、それにムーブメントに施されるわけです。ケースには三角のものや意匠を彫刻したものがあります。文字盤には儀式に用いられるさまざまな意匠が配されています。また、ムーブメントにそれら意匠を施したものもあります。

私の集めているフリーメーソンの懐中時計はアメリカ製のものがほとんどで、文字盤に特徴があります。Walthamの手描き彩色絵の文字盤がよく紹介されていますが(近年、その文字盤のコピーをつけたクオーツ懐中時計が出ています)、私が興味あるのはElginの独特のデザインの文字盤です。かなりデフォルメされたフリーメーソンの意匠が特徴です。Elginのこのデザインの文字盤は1910年頃から1935年頃までに見られるもので、当時のアメリカのデザインに影響されたものかもしれません。
オリジナルはアイボリー地に意匠が金色の金属盤です。変り種として、黒の文字盤もあります<Elginの2写真を参照>。
ただ、同時期、別のタイプの文字盤もあり、これが一般に多く普及しておりました<Walthamの写真を参照>。

ムーブメントに意匠を凝らしたものはDudleyのものが有名です<Dudleyの写真を参照>。オープンフェースでディスプレイケース(バックがガラス)のものです。 
Dudleyは1、2、3のシリーズに加え、数種の文字盤がありますし、ムーブメントも多少の違いがあるようです。聖書の色が白ではなくムーブメントの地色というのもありますし、壊れやすいせいか、完璧なものや美品は少ないです。

このDudleyのコピーものが1960年頃にありまして、Elginを改造して、Dudleyのムーブメントに似せて作ったというシロモノです。そのコピーが、昭和30年代の「少年」か、何かの少年雑誌に写真で紹介されたこともあります。もしかしたら日本で作られたのかもしれません。詳細は不明です。その雑誌の写真を含め、昨年秋にeBayで出ていたもの、と、今までに2度見たことがありますが、残念ながらいまだ入手できず、です。

もしご興味がおありでしたら、ピタのHPをご覧になってください。 お問い合わせは日本語でもOKです。

ELGIN1 (金文字盤)

ELGIN2 (黒文字盤)

Waltham (金文字盤)

Dudley (機械)