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スイスの日付け表示 懐中時計

100程前のスイス製、日付け目盛り付き懐中時計です。 赤いアラビア数字が日付け、黒のローマ数字が時/分を表しています。
 写真をクリックして文字盤の拡大図を見ていただければわかりますが、 これらの文字は手書きです。 100年前には日付けのある時計は稀で、
カレンダーのように日付け、曜日、月等を表示する時計はとても大きい時計が多く、これ本当に持ち歩いていたのかしらんと疑いたくなる程です。
 この時計は日付けだけに限定したためか、
直径48mmと比較的小型です。
 日付は夜12時になると次の目盛りにカシッと切り替わります(この時代に既に日付切り替え機構があったのですね〜)。

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(クリックすると拡大図を見れます)

 この時計の文字盤には。QUANTIEME FORTUNAと書かれ、機械には左下図のFORTUNAの刻印がありますのでスイスFORTUNA社の製品だと思われます。
 私にはFORTUNA社がどういう会社であったのか資料がありません。 もしご存知でしたら教えて下さい。メールお願いします!

 それにしても、腕時計で日付けが付いた時は画期的進歩のようでしたが、実は100年前に既に日付け付きの懐中時計が使われていたのですね。 どうしてさほど普及しなかったのか不思議です。高価だったからでしょうか?
今となっては謎ですね。

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(クリックすると裏面を見れます)

FORTUNA社の刻印

この時計の時刻は、1時方向にある凸部
(ダボ)を押して合わせます。日付けは8時方向にあるダボを深く押して1日づつカシャッと増やして合わせます。ぜんまいを巻いていないと日付けは変えられないので、ぜんまいの動力を利用して日付け変更しているようです。
 メカも興味があるところですがこの時計は分解したことがないのでです。下の写真のように外からではちょうど見えない構造になってます。