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変な針の時計?

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スイス Minerva 社のヨット用タイマーです。
YACHTING PATENTと書いてありますのでヨット向けに発明したもののようです。
時間の経過と共に外周の数字が60から
減り、中央の針も5から減って行きますので、なんらかの残時間を表示しているようです。 (マウスを画像の上におくとリセット状態が見れますのでお試しあれ。)

中心の針が不思議に曲がっており、
なんとも美しい(?)デザインです。
機械は下図のように時計そのものです。

 ヨットのことは詳しくないので、どうやって使うのかわかりませんでしたが、R.M.さんにメール頂き、次のような使い方をすることが
判明しました。

機械は時計そのものです。ヨット用のためか丈夫な印象。

 ヨット競技では、スタートラインは普通、風向きに垂直に引かれます。(風に逆らってスタートする)
スタートが良ければ、レースの半分は勝ったと同じぐらいスタートが重要です。
なぜなら、一番早くスタートをきった挺に風を乱されて、後続の挺はどんどん引き離されてしまいます。当然、ヨットはスタートラインに止まっていられませんから、ちょうどスタートの号砲がなったと同時に良い位置からスタート出来るように各挺、位置争いを行います。自分のセールで風を防いで、相手に風をやらないようにしたり、相手のコースを塞いだり(進行の優先権は細かいルールできまっている)、尚かつフライングせずジャストスタートを狙います。スタートライン直前で熱いバトルが繰り広げられます。ヨットレースの一つの醍醐味です。そして駆け引きに勝った者が、一番良い風をもらえます。後続挺はこの時点で距離差以上のハンディーを負うわけです。スタート前15分から5分ごとに、運営挺よりフォグホーンで時をしらされ、レース挺は今の時間、どこに位置すれば良いかを考えるのです。
ヨットタイマーは、このスタート前15分の計時に使われます。