1850
1851 (6ヶ月間のみ)
 
1851-1853
1853 - 1857 (5月)
1857
 
1857-1859
1859-1885
1859-1923
1923-1957

Howard, Davis , Dennisonにより設立
工場が完成し、American Horologe Co.と命名。
所在地はMassachusetts州 Roxbury
The Warren Mfg. Co.と会社名を改名
Boston Watch Co.と改名
所在地は
Massachusetts州Walthamに移動。
1857に倒産競売にて売られTracy Baker & Coとして再出発
Appleton Tracy and Co.と改名
Waltham Improvement Co.と合併し、American Watch Co.と改名
American Waltham Watch Co.と改名
Waltham Watch Co.と改名。1957年に解散

Homeへ戻る

文字盤の表示が面白い

Walthamは社名が何度も変わってますので色々な社名表示があります。以下にその一部を紹介します。表示の異なるものを集めてみるのも面白いと思います。
画像をクリックすると拡大図が見れますのでお試しください。

 Walthamの懐中時計は高級時計として日本に大量に輸入されましたので、私達日本人にもよく知られています。意外とその歴史は知られていませんのでまとめて見ました。
年代鑑定方法も載せてますので御利用下さい。

Walthamは解散して今は存在していませんが、米国のWaltham
にその名残が散見されます。 東海岸Boston近郊を歩いて
Waltham探訪記を書いてみました、御覧下さい。

解散の謎

1957年になぜ解散したのか、その後はどうなったのかよく判りません。地元の人の話では1957にWalthamの
名前をスイスのメーカーに売ったとの話です。確かにスイス製のWalthamブランドの腕時計がWaltham International SAから出てますので、本当かもしれません。別の話では1957にWaltham Precision Instrument Coとして存続して、1961にDextra Co.に買収されたが1983に倒産としています。

南北戦争とリンカーン(Lincoln)大統領

American Watch Co.としてビジネスを始めた矢先にLincolnが大統領となり、南北戦争が始まって1860年頃は大打撃だったそうですが、その後は順調に生産を伸ばし、Lincoln大統領も1863年製Walthamの銀ケース懐中時計を所持していたそうです。大量に安く、良い時計を生産して来たため、遠い日本まで輸入されたのでしょう。100年以上前の時計でもしっかり動きますので、私個人的には好きなメーカーです。


米国 Waltham社の歴史

つぎへ (Waltham訪問記)

Counter

Waltham社の歴史: 世界有数の懐中時計メーカーの変遷

設立(世界初の集約型時計工場)

 1850年、スイスでの時計生産は、部品の成形、切断加工、組立等の細かな工程毎に細分化されておりました。 各工程を一軒の家の中で行い、出来上がった部品を製造元に納める家内工業的なものでした。 米国東海岸ボストンの時計師 Denisonは、家々に分散していた これらの機械を1ヶ所に集めて共通の動力で駆動して時計を大量生産することを思いつきました。 やがて、Howard、Davis、Curtisと共に Massachusetts州 Roxburyに工場を建て、American Horologe Co.と命名しました。
当時スイスでは、機械はもちろん図面等の時計技術は
門外不出でしたから、機械そのものを一から発明していく必要がありました。創立者達の苦労は並大抵ではなかったはずです。 周囲が出来るはずが無いと思っている中で、創意工夫で夢を実現していくのは、 
まるで現代のガレージから始まったベンチャー企業のようです。米国人の起業スピリットの好例ですが、最初は資金が苦しく何度も所有者が変わって行きます。


その後工場はWalthamの地に移り、南北戦争以後に急速に事業を伸ばして成功します。Walthamの繁栄を見て Elgin等の時計メーカーがアメリカに次々と設立されていきました。Walthamは社名が頻繁に変わりましたので、簡単な年表を下に示します。