8日巻き見えテンプの時計
1900年前後のスイスでは、写真のように文字盤の下方にテンプが見えるようにした見えテンプ式懐中時計が作られてました。
また、巨大なゼンマイを使って8日間巻かずに動く、8日巻き機構も特色でした。左の写真上にマウスを置くと中の香箱が見れますので御覧下さい。
時計いっぱいゼンマイを使ってます。
スイスは工芸に凝った時計が多く、文字盤に美しい花や金彩を施し、
ケースにも写真のような凝った彫刻がされています。
(この時計は鋳物のようですがデザインが凝ってます)
8日巻き出テンプといえば、スイスのHEBDOMAS社が有名ですが、スイスでは何社も同様の製品を作っていたようです。
左の比較的シンプルなガンメタルケースの懐中時計は、スイスのOCTO社のものです。
文字盤には、8JOURS, 8TAGE, 8GIOPNI, 8DIASと4ヶ国語で8日と書いてあり、国際色豊かな趣です。
当時、各国に盛んに輸出されていたのでしょう。 主にヨーロッパの人達が楽しんで使っていたようです。
これはHEBDOMAS社の製品です。
他社と大変似ていますが、どこが真似たのか、どこがオリジナルなのかは良く分かりません。部品が余りに似ているので、スイス的分業のもとで複数社が仲良く同種の8日巻き時計を作っていたのかもししれません。
文字盤には、8JOURS, HEBDOMASと書いてます。中のぜんまいのケースにはSPIRAL
BREGUET LEVEES VISIBLES
8JOURS、 ANCRES BRUXELLES 1910、
QUALITE SUPERIORE GARANTIE
とメダルのマークが多数刻印(下図)されていますが、このあたりも他社も似たような図柄が多いです。
(HEBDOMASと他社の関係をご存知で
したら教えて下さい。 → メール )
中のゼンマイですが、下図のようにバレル(香箱)いっぱいに入っていて、中央の歯車を介して動力を伝える機構となってます。 香箱の外のギヤとストッパが噛み合って、ゼンマイが逆転するのを防ぐ仕組みで、良く考えられた機構です。