初心者のための懐中時計教室 - 4

蓋の開け方(機械を覗く)

懐中時計の蓋の開け方には大別して以下の
2タイプがあります。


1)こじ開け型 

 蓋が蝶番でつながっている場合(スナップ型)には、蝶番の反対側の蓋の横に突起があります。そこを指で押すか右図に示すこじ開けで開けますこじ開けの先端は薄いので時計を傷つけ難くなってます。ドライバー等の厚い金属は使うと蓋に傷を付けますので御注意ください。

 蝶番・突起部が無いポコ型と呼ばれる蓋もあります。 このタイプは蓋がはまっているだけです。 蓋の横を注意深く見ればこじ開けを入れるための薄い隙間がありますので、そこにこじ開けを入れて開けます。

 蓋は、こじ開けを隙間に入れていけば自然に開くか、入れてから少しこじ開けの角度を変えれば開きます。 こじ開けで無理にこじりますと 蓋もこじ開けも傷めますので気をつけてください。
 右に実際にこじ開けを使って蓋を開けた例を示しますので、参考にして下さい。


2)スクリュー型(ねじ込み型)

 蓋がねじ込まれているタイプです。 この型の
場合、蓋を持って反時計回りに回して開けます。
これを知らずにこじ開けようとすると時計を傷めますので、 時計が1)、2)のどちらのタイプかは把握しておく必要があります。

 下図にスクリュー型の例を示します。
マウスを持っていくと蓋を開けた状態を見れますので御覧下さい。

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こじ開け
(東急ハンズ等で手に入ります)
突起の下にこじ開けを入れます

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下に蝶番があります。
中蓋も同様にこじ開けを入れます
やっと機械が見えました。
スクリュー型の蓋