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Niello モノトーンの美しさ

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Niello とは、銀の地金の上に黒で文様や絵を描く装飾のことで、黒は鉛を含む合金です。(この黒の部分が磨耗により失われ易いのでちゃんと残っているものは貴重です)

作り方は、先ず銀のケースを模様に従って手で彫るかエッチングして凹みを作ります。つぎにNielloとよばれる合金を表面に流し込んで固めます。最後に表面を研磨して黒、銀共に光らせます。
とても手間がかかる細工なので現代では余り見られませんが、当時のスイスにはNiello職人がいたようです。

このスイス製のハンチングカバーの懐中時計は1880-1900年前後の時計で、
剣引き式です。
中蓋にSysteme Glashutteと記されていますので、スイスGlashutteの時計です。

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