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8日巻き懐中時計

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 文字盤に8DAYS SWISS MADEとあります
のでスイス製の八日巻き懐中時計です。

 シンプルな銀ケースの中に大きなゼンマイ
が入っています(左下図)。ゼンマイを収める
大きな香箱が入るように機械の左半分には
パーツを置かないようにしています。

 このダボ押しの機械にはSWISSの刻印のみ
しかなく、無銘です。  機械の様式から
恐らく1900年前後の時計だと思われます。

八日巻きで有名なHEBDOMASに比べると
ゼンマイは小型ですが、当時のスイスでは
何種類かの八日巻きが開発されていたようです。

 機械式の時計は巻かずにいると止まってしまう
ので、不精な人には不便だったことでしょう。
必要は発明の母ですね。
八日巻きは活気的発明だったでしょうが、
どうしても大きく重くなるので一部ユーザが使って
いただけのようです。

その後50年以上経って、自動巻き腕時計が
普及して巻き上げを気にしないで良いように
なりました。長い道のりです。

因みに懐中時計では余り揺れないので、
自動巻きとはならなかったようです。
腕とは違ってチョッキやズボンのポケットでは
確かに余り揺れないので難しいですね。

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機械、ゼンマイが大きい

文字盤

機械の全体図

裏のケース