懐中時計スタンド
約100年前の懐中時計スタンドです。 表面には額縁のように写真のような銀装飾が施され、
時計を立てたまま見ることが出来ます。 一見置時計のように見えます。
後方横から見ると右の図のようにケースが2つに分かれる構造であることが、わかります。写真立てのように後方の支えで立っています。
ケースは木製で表面にはベルベットが張ってあります。
表面の銀板は薄いのでとても軽いです。ひょっとすると旅行用の携帯ケースだったのかもしれません。
ケース横のフックをはずしてケースを開けると右下のようになります。
円形の窪みを設けて置き、懐中時計がそこにはまる仕掛けです。
簡単な機構ですが、懐中を支えるには十分です。
ケース内面もベルベットが張ってあり、一部はクッション性を持たせてあるので時計を傷つけることはありません。
表面の銀の装飾は、銀の薄板を打ち出して模様を作っています。
手の込んだ細工です。
表面を拡大してみると会社名と刻印がされています(下図)。
細かいですね。
後方、横側
正面細工の拡大
ケースを開けた状態
正面
刻印