ナース時計 (ブローチ型の時計)

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懐中時計の範疇から少し出るのですが、婦人用時計にナース時計と呼ばれる
ブローチのようにピンで服に付ける時計があります。
看護婦さんが消毒液等を使う為に腕時計が出来ず胸に着けたと言われてますが
懐中時計の時代に既に婦人向けにブローチ型の時計は存在していました。

服に付けたまま時間を見るために、時計の文字盤は逆さや横向きといった変な向きになるのが
特徴です。

左の時計では文字盤が逆さになってます。
これは時計を傾けて上方から見るためです。

18世紀に開発されたカットスチィルが宝石の
ように銀色に輝き、中央の赤い石を引き立てて
います。

この時計の装飾は華麗なので、看護婦ではなく
貴婦人が胸などにブローチとして留めて
使っていたのではないかと思われます。

このように ブローチ型時計は装飾的な
婦人時計を含んでおりますので、 
以下では広い意味でブローチ型の時計全体を
ナース時計と呼ぶ事にします。

左のSULTANAの文字盤は斜め方向に逆さ
になってます。
これは時計を、左胸上方に留めた時に見やすく
するためです。

結構考えて設計してあります


左下のLouisの文字盤は横向きです。
これは、同じく左胸につけた時計を
手で持って目の方に向けた時に
見易くするためです。 
胸にほぼ固定されるSULTANAと異なり
時計を少し持ち上げることができるので
横向きにしたのではないかと推理してます。

これらのナース時計は婦人がアクセサリとして
使うように どれも華麗な装飾が施されています。

集めている人も少ないので結構穴場です。

IMPERIAL ブローチ型時計

SULTANA ブローチ型時計

Louis ブローチ型時計

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