故宮博物院 鐘表館

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北京の紫禁城内に、清朝の皇帝が集めた時計の
コレクションが展示されております。

中国皇帝の重要な権限として時、暦を定めることがありますので、古代より天体の運行を観測し、暦、時法を定めておりました。宮殿内には多数の日時計が設けられ時間を管理していたようです。
18世紀には西洋の機械式時計が輸入され、時の管理というよりは皇帝の愛玩具として珍重されました。

多数の時計を買い込むだけでなく中国内で時計を作れるように技術者を育て、自国内で時計製造も行うようになりました。北京の故宮には乾隆帝以後の18〜19世紀の中国製時計と中国向けに特別に作られた輸入時計を展示しています。

なにせ中国皇帝は当時世界一の時計コレクターでしたので、その種類、豪華さ、からくりの凝り様は並大抵のものではありません。 アフィーは大いに期待して訪問したのでありました。

しかし、北京は今、五輪へ向けて大改造の真最中。
故宮も例外ではなくあちこち修復工事中でしたので
鐘表館の展示も仮のようで、一部の展示に留まっているようでした。

しかし、とはいっても懐中時計が数十、置時計はニ百個程度は展示してあり、時計好きには嬉しい空間です。もう少し説明が詳しいと良いのですが、見ているだけで時計の多様性に驚かされます。

懐中時計は中国向けに細工が細かく、豪華なものが多く、宮廷の趣味に合ったデザインです。
チェーンも凝っていて、豪華な印象です。
清朝末には大量に輸入されていた筈ですので今後の展示に期待してしまいます。

展示で驚くのは、3階くらいの高さがある巨大時計です(下の写真)。

1台は左の写真のように上から水を流して時を測る漏刻です。まるで家のような大きさで屋根まで付いています。宮殿用に細かい彫刻が施され時計というよりは美術品のような物です。
もう1台の巨大時計は右上写真のような時計で上層に上がって時計を操作するには時計内の階段を上がらなければなりません。ちょうど3階建ての家のような大きさです。

こんな巨大な時計ですが、宮中の御殿に収められていたようです。宮殿が大きいためにこれくらい大きくても良かったのでしょうが、権力と富の象徴として使われていたように思います。

この他にも置時計、からくり時計がこれでもかと展示してあります。
ぜひ実物を御覧になることをお奨めします。

1F玄関横の大型時計

巨大時計

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故宮

豪華な懐中時計チェーン

巨大時計 漏刻の宮殿版

        日時計 
   満州文字が書かれてます

太和殿前の日時計 
 時の支配の象徴

参考資料: 故宮博物院 

豪華な懐中時計

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